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Mihara Atsushi

Action Book

コロナ禍の香港取材

2022年12月の香港国際競走はコロナ禍以降待望の海外メディアに向けても門戸が開かれたレースだった。

これ以前も海外競馬の取材に出掛けてはいたが、閉ざされたゲートが開かれたという意味で香港国際競走の取材解禁でようやくコロナ禍による不自由から解放されたと感じたものだった。

渡航にあたって香港政府からの入港許可を得るために香港ジョッキークラブは尽力していただいたと思うし、制限下でも取材環境を整えてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだった。

入港から3日間検査を行いながら競馬場とホテルの行き来をする生活で、3日間の検査で陰性を確認出来ない限りホテルの外に出られないという状況でしたが、2019年12月以来の香港滞在を堪能することができたのは幸せだった。

早速香港ヴァーズでウインマリリンが勝利し幸先の良いスタートを切ったと思われた日本勢だったが、香港スプリントではメイケイエールがウェリントンの4着、香港マイルはダノンスコーピオンがカリフォルニアスパングルの6着と地元勢の前に屈した。ショックだったのはゴールデンシックスティが負けてしまったこともある。コロナ禍の香港競馬を見ている中でゴールデンシックスティの存在は非常に大きくて、ようやく撮影するチャンスを得られたことを喜んでいたので(実際には香港2戦目のハンデ戦を撮影していたのだが)香港最強馬の勝利のシーンを撮りたかったのだが。。。

そしてクライマックスの香港カップを迎える。ジオグリフ、ジャックドール、ダノンザキッド、パンサラッサの4頭で挑んだ日本勢。ここに立ちはだかったのがこの年の香港ダービー馬で、春のクイーンエリザベス2世カップを制したロマンチックウォリアーだった。その走りはとても力強く、この先の香港中距離界で台頭していくのを想像していた。

香港競馬が次のステージに進むきっかけになったのがこの年の香港国際競走だったように感じている。

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